ビーシュリンプ等のエビを飼育してると
水槽内でエビがじっとしてることがあると思います。
基本的に調子のいい水槽の場合は、エビが非常にアグレッシブに動きます。
何故、動きが悪いのか?
考えられる理由を考えてみたいと思います。
ビーシュリンプの活性が悪い原因
・亜硝酸等が微量にあり、少しダメージを受けている
・有機物が多すぎて水槽内の微生物バランスが崩れている
・水槽に入れたばかりの固体
・大幅な水換えを行った
・脱皮前後である
・水量に対して飼育数が少ない
・餌を与えすぎ 等など・・・
上記以外にも様々な理由が考えられますが
基本的にエビの活性が悪い場合は
エビの繁殖活動が悪くなります。
特に微生物のバランスが崩れている時や
亜硝酸等の毒素が微量でも出ている時は
繁殖以前に生命の危機となります。
出来るだけ沢山の固体に繁殖してもらって
子孫を多く増やすのも、エビ飼育の魅力だと思います。
その為にも、日々の観察は欠かせないものであり
エビの活性が良いかどうか等は、しっかり見てあげてください。
亜硝酸が微量にありダメージを受けている場合
この場合は速やかに別水槽に移動します。
ヤマトヌマエビと違い、ビーシュリンプ等の小さいタイプのエビは
微量の亜硝酸でも死にいたることがあります。
移動しても移動先で★になる確立が大ですので
この場合は活性を上げるというよりは
助かるようにお祈りしてください!
有機物が多すぎて水槽内の微生物バランスが崩れている場合
この場合も★になる危険がありますが
とりあえずは別水槽に移動して
この水槽の水を全部換えてしまいます。
大体なんかしらのサインがあります
ケンミジンコ・カイミジンコ等が異常なほどいる
ラムズホーン等の貝類が大繁殖
浮き草の根が汚い等
生態系のバランスが崩れてますので
カルキを抜いた水で、再度作り直す感じですね。
まずはガラス面のコケを落としてください。
有機物は、数回換水することで大分抜けてきますので
換水が終わったらバクテリアの元なんかを入れて
1週間ほど放置して、コケなんかの生え具合や
パイロットの動きで判断してみてください。
1週間でガラス面にコケがつく場合は
まだまだ有機物が多いので再度換水をして放置してください。
水槽に入れたばかりの個体の場合&大幅な水換えを行った場合
この場合は急な水温・水温変化だったりすると
エビはビックリして動かなくなります。
水温を合わせるのは難しくないと思いますが
水質を合わせるのは難しいです。
PH等はゆっくりと時間をかけて水合わせすれば大丈夫です。
しかし目に見えない微生物等の違いで、多少の変化が生じますので
エビが慣れてくるまでは活性が上がらないことがあります。
移動や水換えを行った後は、入れた水槽からは移動させずに
慣れるまでは水換え等を控えると
エビもその水槽にしっかり適応してきます。
逆にこの間に移動を繰り返すと
ストレスや水質・水温変化によるダメージが蓄積してしまい
エビが★になりやすいので注意してください。
脱皮前後である場合
エビは大きくなるために頻繁に脱皮をします。
小さい個体ほど頻繁に脱皮します。
しかし脱皮は非常にリスクが伴います
小さいウチにエビが消えたようにいなくなる原因は
脱皮失敗や脱皮後のダメージで★になることが殆どです。
特に脱皮直後は体が弱ってますし
非常にストレスを受けてる状態となります。
そんな状態で水槽から水槽へ移動させたりすると非常に危険です。
産まれて直ぐの稚エビは、週に2~3回ほど脱皮しますので
出来るだけ移動させずに済む場所で、孵化させてあげるのが
生存率を上げるのに効果的だと思います。
また、安心してゆっくり餌が食べれるように
パウダータイプの餌がオススメです。
ある程度成長した個体は、脱皮の回数が少なくなってきますので
別の水槽に移動する際は1cmを超えてからのほうが安全です。
水量に対して飼育数が少ない場合
ビーシュリンプ等のエビも、元々は自然界に生息してました。
今では何代にも渡り、人工的に繁殖していますが
遺伝子の中に生存競争の本能が残っているはずです。
エサ1つにしても他より多く食べて早く大きくなることで
より一層、エサを占有しやすくなり
繁殖活動を活発に行えます。
生物として生き残る!って本能が必ずあると思います。
エサを争う必要も無い状態ですと
こういった本能が眠ったままになります。
ですので水槽内には、多めにエビを入れるほうが
より活発に動き頻繁に繁殖をくり返すようになります。
ウチは30cmキューブ水槽が大半ですが(現在では45cmが大半となってます)
大体10匹~でスタートします。
普通によく増えますし安定してます。
それとは別にブリーダさんから販売用に
エビをまとめて買うことがありますので
同じ水槽に同じ血統のエビを入れておかないといけないことがあります。
そうすると30cmに親固体を30匹以上とか入れることもあるんですが
エサ食いは凄いものになりますし
普通のエサだけでは足りないのか
ラムズホーン等の貝類も食べられてしまいます。
活性が非常にいいので、繁殖も頻繁にしますし
稚エビも沢山産まれます。
いいことずくめですがメスがかなり弱るのが難点だったりもします。
このことからも、活性を凄くあげようと思う場合は
水槽内にエビを沢山入れるといいです。
ただし、ろ過や生物サイクルがしっかり出来てないと
沢山の数は飼育できませんし
水槽の崩壊を招きますので、ご注意ください。
餌を与えすぎの場合
沢山食べると早く大きくなりますが
ビーシュリンプ等の小さいエビは、消化吸収がヘタですので
一度に沢山は食べれません。
したがって食べては糞をして、食べては糞をするの繰り返しとなります。
常にソイルの上をツマツマしてるのは
絶えず何かを食べて、栄養をちょっとずつ吸収する為でもあります。
このツマツマはエビにとって健康のバロメーターとなります。
動くということはエネルギーを消費しますので
健康でしっかり餌を食べれてる固体ほど、早く動くことが出来ます。
餌が常に水槽に残ってるような場合は
エビが餌を探して歩き回る必要性が無くなり
餌を食べてじっとする生活が増えてきます。
人間でもそうですが適度に動いたりしないと
食欲も沸きにくくなります。
食べてゴロゴロするだけだと不健康になりやすいですよね。
同じようにエビも餌を探してツマツマし
体を動かすことで健康な生活が送れるのだと感じます。
餌が頻繁に残る場合は、餌の量を減らして様子見してください。
指で折れない硬い餌だと半日くらい。
バラける柔らかい餌は、1時間以内で回収してください。
それでも残るようでしたら、1日餌を抜いてみてください。
エビを活発に動かす為にも、パウダー餌をたまに入れてください。
そうすることで餌が色々な場所に落ちますので
ツマツマしながら運動を強制することが出来ます。
活性をよくして繁殖活動を促進してみてください。
活性化編はこれにて終了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ビーシュリンプ等のエビの動きが悪くなる原因は沢山あると思います。
絶えず元気にツマツマしてる状態のエビを見ていたいので
ウチでは色々と試行錯誤しながら飼育をしております。
飼育向上の一番の近道は、観察をすることです。
日々、エビの変化に気づけるようになる為に
まずは、しっかりと動きを見てあげてください。