水槽内のお話~ソイル編

前回の記事に続いて

今回はソイル編です

バクテリア編を見てない方は先にそちらを読んでから見てくださいねー

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あくまでも私の見解ですので参考程度にしといてくださいね~

ソイルについて

ソイルといいましても色々ありますが、ソイルは土を固めて作ってますので

採取地や採取する深さ等で土の層が変わります。

その結果、同じソイルでもロットが違うと全然違うものになるときがあります。

大体のソイルは水質を弱酸性に傾けてくれます。

 

 

ソイルの種類について

分類として大きく分けて2種類だといわれてまして

栄養系吸着系ですね

栄養系ソイルとは?

土自体に豊富なミネラル等が含まれており

有機物を沢山含んでいるソイルのことをいいます。

この有機物がアンモニアを水中に排出します。

前回のバクテリア編でも触れましたが

このアンモニアが水を作る上で非常に役立ちます。

ただし生態系が安定するまでエビを入れるのは注意が必要で

安定するまで時間がかかります。

 

吸着系ソイルとは?

水中のアンモニアや亜硝酸等といったエビや魚にとっての

有害物質をソイル自体が吸着してくれます。

その為、すぐにエビを投入することが出来ると言われてます。

ただし、ある程度の期間で吸着効果が弱くなりますのでご注意ください。

 

栄養系or吸着系

さて、それぞれのソイルの特徴を簡単に書いてみましたが

ちょっと疑問が出ますよね?

栄養系ソイルは吸着しないのか?

吸着系ソイルはアンモニアを排出しないのか?

私はどっちもすると思います。

 

栄養系と呼ばれるソイルでもソイル自体が多孔質な物質ですので

炭とかと同じで吸着効果があると思います。

吸着する力よりもアンモニアの排出量が多いだけです。

吸着系ソイルでもアンモニアは排出してますが

それ以上にソイル自体の吸着効果がすぐれているので

殆ど出てないと感じるだけだと思います。

どちらもよりその効果に特化してるだけですね。

それぞれの特徴をよくふまえた上でソイルを使用すると

充分な効果が得られやすいと思います。

ソイルの作用について

ソイルはイオン交換で作用しております。

栄養系も吸着系もソイルからアンモニアが出ると書きましたが

ただ水に入れたら出るわけではありません

実際には水中に含まれるミネラル成分を吸着して

その変わりにアンモニアを放出します。

栄養系ソイルと呼ばれてるソイルを使ってても

水中にミネラル成分が少なすぎると

アンモニアの排出が遅くなってしまいます。

その分、水の出来上がりも遅れてしまいますね。

吸着系ソイルでは初期にミネラルの添加を増やしすぎると

吸着しきれないくらいアンモニアが出るかもしれません。

ここを少し意識しながら初期のセットや水作りをすると

また変わった結果になることがありますよ。

 

初期の立ち上げから3ヶ月~非常に水槽内が安定してくるのは

バクテリア等の生態系のバランスが安定したのと

ソイルのイオン交換により

ソイル自体がミネラルが豊富になるからだと思います。

この結果、栄養豊富な水が出来上がり

稚エビや稚魚の生存率が上がり、抱卵個体の増加へと繋がるのだと思います。

 

添加剤等を使う場合は、投入のタイミングで随分変わってきますので

使うソイルの性質に合わせて使うとより効果が出ると思いますよ。

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