初めてのビーシュリンプ飼育~育成編

水槽内に小さなエビが沢山いるとテンションが上がってきますね!

ビーシュリンプはヤマトヌマエビと違い、大型卵のエビですので

産まれた瞬間から、大人と同じような見た目なので

とっても可愛いです。

そんな稚エビを大人に育て上げるには

何かと難しいこともありますので、そのあたりを書いてみます。

ビーシュリンプの育成について

 

稚エビは大きくなる為に、頻繁に脱皮を繰り返しますが

脱皮するには必要な栄養素をしっかり摂取しないと、脱皮不全を起こします。

餌で栄養を補給するのはもちろんですが

水槽内の水自体もミネラル成分が必要となってきます。

水槽内のミネラル成分について

今、水槽の水の硬度がいくつかを計ってみてください

硬度3以上だと経験上では、脱皮不全はしにくいです。

もし3に満たない場合はコントレックスなどで

数値を調整しながら添加してください。

数回にわけてちょっとずつ入れるほうが安全です。

 

またソイルによっては、軟水に傾ける性質のものもありますので

添加してから1ヶ月後には再検査が必要です。

 

産まれてすぐの稚エビは頻繁に脱皮をしますが

安全の為に、モスや流木やスポンジフィルター等に隠れて脱皮をしますので

急にいなくなったように感じるかもしれませんが

この時に水槽をいじくりまわさないようにしてください。

流木や水草等を動かすと、ソイル付近にある汚れが水槽内に舞います。

親エビにもよくないですし、稚エビにはこの汚れがダメージとなります。

 

エサのあげ方

生後1週間~くらいになると、人工餌も食べだしますので

この頃から水を汚さない程度に餌をあげます。

エビ自体は、水槽内の微生物やコケなんかも食べますので

基本的には餓死しません。

 

Name
過密飼育の場合はコケ等の餌が無いこともあるよ~!

 

しかし早く体を大きくする事が目的の場合は、餌が重要になってきます

2週間もすると同じ日に孵化した固体でも

少し大きさが違う固体が出てきます。

 

沢山、餌を食べれた個体は早く大きくなりますし

逆に食べれない個体は、成長が遅くなってしまいます。

親エビと同じ固形の餌をあげる場合は

稚エビにまで餌が十分に行き渡らないことがありますので

2回に1度はパウダータイプの餌をあげてください。

パウダー餌の日は、固形餌はいれないほうがいいです。

 

 

エビに必要な栄養素を考える

稚エビが産まれると、早く繁殖できるサイズまで、大きくなって欲しいと思うのですが

人間は骨が伸びて、それに応じて身長が伸びていきますが

エビは脱皮をして体を大きくしていきます。

脱皮するには体力や栄養が必要ですので

必要な体力や栄養が溜まった時点で、どんどん脱皮をしていきます。

エビの外殻は

炭酸カルシウムたんぱく質キチン質色素等の成分で形成されてます。

 

炭酸カルシウムはエビが脱皮をした後、ソフトシェルの柔らかい状態となりますが

それをもう一度硬くする為に必要な成分です

たんぱく質やキチン質はその外殻を形成する物質で

繊維で出来た何枚ものシート状となります。

この成分がエビの殻を厚くしたりします。

色素はエビの色ですね。

赤を濃くしたり黒を濃くしたりするのに必要です

アスタキサンチン等が含まれてます。

 

通常の甲殻類であれば脱皮した後

この脱皮殻を食べることで栄養分を補給できます。

しかし水槽内でのブリードのエビの場合は、脱皮直後は隠れてますので

他のエビに脱皮殻が食べられてしまいます。

次に自分が脱皮するまでに他のエビの脱皮殻にありつければ

脱皮に必要な栄養分が補給できるかもしれませんが

うまくいくかはわかりません。

 

通常、エビの餌は匂いもきつく、脱皮殻よりも優先的に餌を食べるように

なってしまいますので、まずはお使いの餌の成分を確認してみてください。

1つの餌だけではすべての栄養素を吸収できないと思いますので

何種類かの餌をローテーションしながらあげるほうが

より多くの栄養が摂取できて早く大きくなりやすいです。

 

また、エビは脱皮の後に使った炭酸カルシウムを

また体に留めておかないと次に脱皮した時に

殻を硬くすることができません。

炭酸カルシウムは直接吸収するというより

エビの体内で形成していきます。

この時、カルシウム二酸化炭素を吸収して

体内で炭酸カルシウムを作り出しますので

栄養豊富な水で餌に問題が無くても脱皮不全や脱皮直後に

★になる固体がいる場合は

水草を減らす等して二酸化炭素を確保してみてください。

 

コケもエサになる

コケがよく出る水槽の場合は

餌をあげすぎますと、コケがさらに増殖してしまいます。

 

こういう時はコケが落ち着くまでは

コケを削ってそのコケを食べさせることで

餌をあげなくてもいいくらい栄養があります。

藻は植物性プランクトンの集合体のような存在ですので

中にはミドリムシ等の素晴らしい栄養価のプランクトンもいます。

 

その時の水槽の状態で、餌を変えてあげると

水質の維持の面でもいいかと思います。

 

次世代へと繋ぐ

稚エビもある程度大きくなってくると、大分個体差が出てきますが

30cmキューブ水槽などで沢山孵化した個体が

そのまま大きくなり1.5cmほどになりますとかなり過密となってきます。

あまりにも過密な状態だと、脱皮後に隠れ家が無いので思わぬ事故にあったり

これ以上繁殖すると生活スペースが少なくなると思うのか

抱卵自体しなくなってきます。

 

この頃になるとエビを分けてあげる必要があります。

 

小さい間は色が詰まってて綺麗な個体でも

大きくなるにつれ色が抜ける個体が多いので

そういう個体は別の水槽にまとめてしまいましょう。

ただ一度に沢山の個体を移動すると、水槽のバランスが崩れますので

最高でも1週間ごとに、全体数の10分の1ほどの移動までにしてください。

まとめ

無事に稚エビが大きくなることで

やっと選別が出来るようになります。

ここからが自分のオリジナル血統のエビへの入り口となります。

選別作業はかなり大変ですが、こういう血統を作っていきたいな~っといった

楽しみにも満ち溢れてますので、頑張って選別してくださいねー!

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